2013年4月10日水曜日

ねこぱんち学園 scene.001-1 『学園長室』

「学園長、今年度もよろしくお願い致します」
 頭部をフェイスパーツにした若き男性キャストは、
そう頭を下げた。
 彼は、『ねこぱんち学園』の教頭に就くlirai(リライ)である。
チャコールグレーのスーツをボディパーツにした長身細身の姿は、
ひと目でキャストと判別するのは難しい。
「にゃ」
 学園長室から外を眺める女性ニューマン。この学園の長であるガルディアは、
振り返ることもなく短い言葉を返した。
 設立間もない『ねこぱんち学園』に勤める教職員の平均年齢は低く、
学園長も例外ではない。青い髪に猫耳をつけた容姿には幼さが残る。
「それでは、本日行われる始業式の段取りを……」
 と、liraiは持っていたファイルを開き確認を始めたが、
ガルディアはほぼ聞いていなかった。
 彼女が見ている先には、ピンクの花びらが積もる校門がある。
 校門では生徒たちの登校が始まっており、ガルディアは生徒ひとりひとりを
逃すことなく注視していた。
 不意に、ガルディアの尖った耳がピクリと動く。
 次第に右足がタンタンとリズムを刻み始めると、アクセサリーであるはずの
猫耳がピンと立ったように見えた。
「……学園長?」
 違和感をおぼえたliraiがファイルから目を上げると、室内に風が舞い込んできた。
 ガルディアによって窓が開かれたのだ。
 liraiが呆然としている間に、タイトスカートから伸びたガルディアの足が
窓枠にかかる。
 我に返ったliraiが制止しようと動いたが遅い。
 ガルディアは窓から飛び退っていた。



備考:
http://nidoneru.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html
↑設定はこちら


私個人の世界観なので、ご本人様と異なる設定になってしまうかもしれません。
そこら辺はご愛嬌をw
指摘していただければ、出来るだけ寄せます^^

3 件のコメント:

  1. wwwwwww
    初利用がこれwwww
    教頭という難しい設定のまま行ったねww

    ねこぱんち学園はじまったな・・・!

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  2. ええですな・・・!
    かなり好きです!!w

    続きがきになるぞ!!

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  3. うへへへw
    なんかニヤニヤしてしまうなw
    いいぞ!みんなもっとやれ!w

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